今回はトラックバー(TTrackBar)です。
Win32タブ内にあるTrackBarから選択出来ます。
トラックバーは、値の範囲が決まっていてユーザーに
数値を入力させたく無い場合などに効果的です。
動きとしては、スクロールバーと似ていますね。
◆トラックバーのプロパティ
[Position] トラックバーのツマミの位置を設定、取得できます。
[Max] ツマミの最大値を設定、取得出来ます。
[Min] ツマミの最小値を設定、取得出来ます。
[LineSize] キーボードの矢印キーを押した時のツマミ位置の移動距離を設定します。
[PageSize] トラックバー上でツマミ以外の箇所をクリックした際に動く
移動距離を設定します。
[BorderWidth] コンポーネントのサイズに対して、バー自体までの余白の幅を設定します。
値を大きくすると余白が大きくなるのでバーは小さくなっていきます。
[ThumbLength] トラックバーの縦幅を設定します。
縦幅の大きさに応じて、ツマミの大きさも変わります。
[TickStyle] 目盛りの種類を設定
・tsAuto [Frequency]プロパティで設定された間隔に沿って[Max]まで表示されます。
・tsManual 最初と最後のみ目盛りが表示されます。
・tsNone 目盛り無し。
[Frequency] 目盛りの間隔を設定します。
[PageSize]などに合わせた目盛りにすると分かり易くなります。
[TickStyle]プロパティがtsAutoの時のみ動作します。
[Orientation] ・trHorizontal 横向きでバーを表示します。
・trVertical 縦向きでバーを表示します。
[SliderVisible] falseでツマミを非表示にします。
[SelStart] トラックバー上に強調する為の目盛りを表示します。
[SelStop]と共に使用し、[SelStop]で設定された値まで強調表示します。
[SelStop] [SelStart]と共に使用します。
[SelStart]より大きな値は無視されるようです。
何気なく使ってましたが、結構いろんなプロパティがありますね。
トラックバーで気をつける所は[Position]プロパティに値を設定すると
OnChangeイベントが呼ばれます。
◆[Position]設定時にOnChangeイベントを呼ばれないようにするには
TNotifyEvent tmp = TrackBar1->OnChange;
TrackBar1->OnChange = NULL;
TrackBar1->Position = 10;
TrackBar1->OnChange = tmp;
てことで。