今回はストリンググリッド(TStringGrid)です。
Additionalタブ内にあるStringGridから選択出来ます。
ストリンググリッドはエクセルのような表を作成できるコンポーネントです。
コンポーネントの規模が大きく、細かい所もあるので敬遠しがちですが
使いどころはイロイロと出てくると思います。
◆ストリンググリッドの用語
なにかと間違え易いので、まとめておきます。
[セル] 1つ1つのマス目の事を指します。
[col] 『列』を指します。縦軸になります。
[row] 『行』の指します。横軸になります。
[Fixed] 固定行(列)を指します。
固定するとはスクロールしない行や列の事を指します。
◆ストリンググリッドのプロパティ
[ColCount] 列の総数を設定します。(横にどれだけ配置するか)
[RowCount] 行の総数を設定します。(縦にどれだけ配置するか)
[FixedCols] 固定列の数を設定します。
[FixedRows] 固定行の数を設定します。
[Color] 固定セル以外のセルの色を設定します。
[FixedColor] 固定セルの色を設定します。
[DefaultColWidth] 標準のセル幅を設定します。
[DefaultRowHeight] 標準のセル高さを設定します。
[GridLineWidth] 仕切りとなる線の太さを設定します。
[Options]
[goFixedVertLine] 固定セルに隣接する縦線の表示/非表示を切替
[goFixedHorzLine] 固定セルに隣接する横線の表示/非表示を切替
[goVertLine] 通常セルに隣接する縦線の表示/非表示を切替
[goHorzLine] 通常セルに隣接する横線の表示/非表示を切替
[goRangeSelect] 通常セルをドラッグした際にまとめて選択できるようになります。
[goDrawFocusSelect] 通常セルを選択した際に常に強調色で表示されます。
[goRowSizing] 通常セルの高さをサイズ変更が出来るようになります。
[goColSizing] 通常セルの横幅をサイズ変更が出来るようになります。
[goRowMoving] 固定行の部分をドラッグすると行をまとめて移動できます。
[goColMoving] 固定列の部分をドラッグすると列をまとめて移動できます。
[goEditing] F2かEnterキー、またはダブルクリックで通常セルの内容を書き込む事が出来ます。
[goTabs] Tabキーを使ってセルを移動出来るようになります。
[goRowSelect] どれか1つのセルを選択した際に、その行全体を選択する。
[goAlwaysShowEditor] [glEditing]有効時にF2やEnterキーを押さなくても常に編集欄を表示する。
[goThumbTracking] スクロールさせる際に内容を連動させて表示する。
falseの場合はスクロールバーのマウスアップ時に表示が更新されます。
◆ストリンググリッドの列数を設定する
StringGrid1->ColCount = 10;
◆ストリンググリッドの行数を設定する
StringGrid1->RowCount = 10;
◆ストリンググリッド上の選択されている箇所を取得する
int c = StringGrid1->Col; // 列番号を取得
int r = StringGrid1->Row; // 行番号を取得
◆ストリンググリッドの指定位置に文字列を設定する
StringGrid1->Cells[0][0] = "左から0番目, 上から0番目の位置に設定";
StringGrid1->Cells[1][2] = "左から1番目, 上から2番目の位置に設定";
◆ストリンググリッドの指定位置をまとめて選択する
例:1列目と2列目の、2〜4行目を選択する
TGridRect rct;
rct.Left =1;
rct.Right =2;
rct.Top =2;
rct.Bottom =4;
StringGrid1->Selection = rct;
◆ストリンググリッド上の複数選択された箇所を取得する
TGridRect rct = StringGrid1->Selection;
ということで。
他にもイロイロな使い方があるのですが、またおいおいと...